はやて君のサーフィン&ラッシュガード体験記

はやて君はじめてのラッシュガード

某月某日「はやて」君のお母さんより一通のメールを頂戴しました。「はやて」君はインフルエンザ脳症により右半身が特に障害があるということで、その「はやて」君に海遊びとサーフボード(サーフィン)で遊ばせてあげたいとのことで、メールを頂戴しました。詳しい話しを聞くためにお会いしてお話しをお伺いすることになりました。

この企画は、座位保持装置等を製作・販売する「ひげ工房」さんが企画・提案されて、お母さんが応募されたそうです。お話しをお伺いして、「様々なことを体験させてあげたい」というお母さんの熱意に我々は動かされました。

まず、「はやて」君の体温低下防止に、ラッシュガードを提案し、安定感があるサーフボードということでタンデムボード(2人乗り用のブギーボード)を提案しました。

●まずソフトサーフボードにチャレンジ

養護学校のプールで市販のソフトサーフボードと「ひげ工房」さんのサーフチェアーでテストされました。サーフチェアーは何度も試作⇒修正⇒テストを繰り返したそうです。さすがに座りやすそうです。
ソフトサーフボードは横方向が不安定なので、滑り落ちるような状態が続いたそうです。そんな中「はやて」君はボードから水に落ちることが楽しいようでした。
ラッシュガードを着てる「はやて」君カッコいいです。ラッシュガードで、体温の低下や滑り落ちた時の擦り傷等の心配がありません

●タンデムブギーボードにもチャレンジ

タンデムブギーにもチャレンジ。タンデムブギーボードは本人があくびが出るくらい非常に安定していたそうです。2人乗りブギーボードだけに横幅はなんと100cmもあります。嬉しそうな「はやて」君この笑顔でもう、我々の目的達成という感じです。

●はじめての海へ

はじめての海を体験しに、ボードを持って伊勢「国府の浜」へ行かれました。はじめて見る波や砂、海、見るもの、見るもの壮大なものばかりで「はやて」くんには少し「いっぱい」だったようです。でも少しづつ海を楽しんでくれるのではと思っています。
ラッシュガードプールの授業でも大活躍だそうです。

●今回の企画を通して学んだこと!

まず、お母さんの前向きなやる気に驚かされました。バリアフリーって言うけれど、たぶん、お母さんの心の中では「バリア」なんて無いようでした。
普通そのような企画をしようとすると「大丈夫かな?と不安な気持ちや消極的な考え」が浮かびます。まず、これがバリア(壁)なんです。バリアフリーと言う以前に自分の心のバリアフリーを無くさないと、本当のバリアフリーを達成できないことを感じました。すごく初歩的なんですが、まず、自分の心のバリフリー化を目指して、商品を紹介していきたいと思います。

いつの日か、障害者高齢者の方の全ての人が海で楽しめる環境を目指して頑張っていきたいと思います。

 


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