アウトドアの街「EL Chalten(エル チャルテン)」
Gobernador Gregoresを後にし、アウトドアの街「El Chalten(エルチャルテン)」に到着しました。
この街は皆さんご存知の有名ブランドpatagoniaのロゴマークのモチーフにもなっている山「Fitz Roy(フィッツロイ)」の麓にある小さな街で、ヨーロッパやアメリカ、カナダ、そして、こちらでは珍しいアジア人の観光客もいて、モンブランなどのおしゃれなヨーロッパの街並みみたいでした。

もちろんこの街に来た目的は絶景のFitz Royを見ることで、早朝に出発し、Laguna de los Tresという湖畔まで行くとどうやら朝焼けのFitz Royが見えるらしいので、楽しみ〜!となっていましたが、到着した日は大雨、暴風。そして、我々が今見ている天気予報では登山予定日の天気は雨、もしくは雪。風ももちろん強い予報で、朝焼けを見るどころかそもそも登山できるのか??という感じでした。
結構諦めモードだったんですが、ダメ元で宿のスタッフに「明日Fitz Royに行ったら朝焼けは見れるのか?」と尋ねてみたところ、明日の朝方天気が良くなるから、多分朝焼け見れるよ。と予期せぬ回答が!
半信半疑になりつつも、その少しの可能性を信じて、翌日次の日早朝3:30にFitz Royが見れるLaguna de los Tresへ向けて進み始めました。

暴風の中聳え立つFitz Roy
早朝3:00に目覚ましアラームが鳴り、部屋の窓から恐る恐る外を覗いてみると、めっちゃ星空が綺麗で、雲もあまり見当たらなかったので、予定通り3:30にFitz Royへ出発しました!
距離的は片道10km、行きはだいたい標高700m弱アップくらいでした。最初の3kmほど上り、そこから少し平坦になって、最後の2kmで一気に400mほど登るというコース。
まぁ、登山って言ってたしゆっくり登っていくんやろな〜と思っていたら初っ端からいいのさんが走り出し、最初の3kmの登りはほとんど走っていたような気がします…初っ端から心拍が上がりまくりでこの先大丈夫か?おれ。って心配になりながら目の前の坂をひたすら進んでいました。(笑)

コースは木でできた橋があったり、岩場、水たまりなど色々なシーンがあり飽きませんでした。登ってる時は真っ暗で何もあたりの景色は見えませんでしたが、日が昇った後に登ると、ほとんどの場所でFitz Royが見え、そこにどんどん近づいていくのを感じながら登るのも楽しそうだなと思いました。


途中は雨は降らなかったものの、少し硬めの雪が降ってきたりはしましたが、特に天候で悩まされることはなかったです。
でも、どんどんゴールに近づいてくるにつれて、風が強くなってきて、残り1km辺りでは飛ばされそうになるくらいの突風に襲われ、Laguna de los Tresに到着してもなお暴風が止まず、大きい岩の後ろで身を守っていました。
いいのさんも命の危険を感じるくらい過酷(笑)って言ってました笑

多分風速40m/sくらいはあったんじゃないかな?標高1000mくらいとはいえ、ここまで風が吹くと体温はどんどん下がっていってるのをとても感じたので、やはり防寒着って大切なんだなと装備の重要性を再確認しました。僕は寒いのが嫌だったので、これでもか!ってくらい防寒着を持っていて山頂では5枚重ね着をしていたので、上半身は全く寒さを感じませんでした(笑)
でも、防風グローブをしていなかったり、足元が寒くって、手足の指の感覚は冷え切ってしまってなかったので、そこは準備不足だったな〜と。
色々装備に関して実地で勉強できてよかったなと思いました。(笑)
そして、そんな風日本であまり体験できないことなので、謎にテンションが上がって、暴風の中岩から岩まで移動しながら撮影したりと色々楽しんでいました(笑)

そして肝心のFitz Royの朝焼けですが、少し雲がかかってそうだったので、見れないかなと思っていたんですが、しっかりと見ることができました!なんと言うか、とても幻想的でずっと見ていたいような景色でした。
この風景は10分くらいしか見ることができないので、限られている日にちの中で、しっかりと見られたのはほんとラッキーだったなと思います。


下りはもう日が昇り明るいので、撮影しながらワイワイと下山していきました。
下りでも僕のGoProがなくなって慌てていたり、その後いいのさんとハグれてしまったりと色々わちゃちゃしていましたが、とりあえずGoProも見つかり、全て問題なく終わったので、結果オーライです(笑)
それでも楽しかったとはいえ、今までで1番過酷な登山となりました。
そして、とても記憶に残るFitz Roy登山となりました(笑)

To be continue…