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Trans Atlas Running 〜南極に一番近い街アルゼンチン・ウシュアイア編〜 vol.06

目次

Valhöll Fin del Mundo by UTMBに参戦!!

たまたまゴール地点であるUshuaia(ウシュアイア)でValhöll Fin del Mundo by UTMBというレースが開催されており、Río Gallegos(リオ ガレゴス)という街でTrans Atras Runningは一旦中断し、バスで一足先にウシュアイアへ向かうことになりました!

今回出場するレースは世界最高峰と言われているレース「UTMB」のシリーズ戦の1つにもなっているレースで、何か会場も盛り上がっている様子でした。

EXPOも9ブースあり、日本ではあまりみたことないブランドのアイテムもたくさん並んでました。

そんなレースにいいのさんは130kmに参戦。

もっと短いのにしとけばいいのに…と伝えたら、自分でもそう思うけど、もう条件反射的に1番長い距離にエントリーしちゃうとのことでした(笑)
まぁ、その気持ちは分からんでもない。(嘘)

そして、実は僕もしれっとレースにエントリーしていました!僕は32kmのレースに参戦します。

30km越えを走るのはこれで3回目。少しでも長く世界の果ての山を堪能したくて自分がエントリーできる1番長い距離にしましたが…ほとんど練習できていない中で完走できるかめちゃくちゃ心配です…。笑

でも、UTMBシリーズに出るのは初めてだし、レース自体4〜5年出ていないので、不安とワクワクする気持ちが入り乱れていました。

そんなことを考えながらもビブを受け取り、必携装備品の確認を済ませ準備が完了しました。

こんな感じでビブと写真撮ってもらうのは実は初めて
今回の装備品は全部でこんな感じ

いやーーー、ワクワクするけど不安です!!!

大歓声の中スタート!コースはドロ沼の湿地帯

今回のコースは32kmで獲得標高1500程度。

前半は大体フラットで走れそうな感じで、最後の24〜26kmで一気に600m上がります。後半にきついところを全部持ってくるという鬼畜コースですが、まぁ、大体フラットやし最初抑え気味で行って、後半頑張って登ったらまぁいけるかと。こんな感じで軽く考えていましたが、レース中しっかり地獄を見ることに…。

スタート前は寒さのせいかみんななかなか出てこずレース開始10分前くらいにぞろぞろと集まり始めてきました。

アップビートの曲が流れ、MCが会場の雰囲気を盛り上げ、いよいよスタート3分前。UTMB本線でも流れるあのBGMが流され、それを聞きながらスタートしました!

前にいたら絶対スピード上がるから、5列目あたりでスタンバイ

今回の1発目レースだったということもあってか、なかなかの観客がいて、たくさんの人に見送られながらスタート。

まず初めの6kmはロードで、あまりしんどくないペースで気持ちよく走り、いよいよ山へ。

最初はメチャクチャ抑えていってたので余裕そうな表情

最初の15kmくらいはめっちゃ余裕というかこれ予想よりも早くゴールできるんちゃう?とか無駄なことを考えていましたが、15km以降から地獄が待っていました…。

コースのサーフェイスが急に変化し、ドロが少しずつ多くなってきて、一歩足を踏み外すと膝くらいまで埋まってしまうくらい深いところもあったりと、そこで一気に体力を消耗させられました。木の板はかろうじてあるものの、細すぎて渡れるか!!ってのもあったりとドロにはできれば入りたくないが、ほぼ不可避な部分もたくさんありました。

不可避の泥コース
わかりにくいが、この地面にある泥?耕した土?みたいなのがトゥルバ

そんな中でとても印象的だったのが、TURBA(トゥルバ)という植物?ドロ?2つが混ざったようなものがあり、それがあると地面が波打ってるような感じになるんです…何かプルプルで、ゆるいとこを踏むと足が埋まってしまうような…。結構色々な海外レースに行きましたが、そんなものは初めてみたので、いい経験でした!

でも、それがもしコース上にある場合は正面から突っ込むのではなく、できるだけ硬そうなところを見つけて渡りましょう。(僕は正面から突っ込んで、しっかり大量消耗させられました笑)

カメラの前では走ってる風、カメラマンすぎると必ず歩くのがお決まり

そんなドロ沼にやられ、ほぼハンガーノック気味で20kmのエイドに到着しました。
そして、最後に待ち構えるラスボスを攻略する前にしっかり補給をしました…。

エイドを出たところで、なぜか少年からジェルをプレゼントされ、心が温まりました。
さて、心も体力も回復したところで、最後の激登りに挑みました。

片手に貰ったジェル、そしてもう片方にはサラミを持って進む
ここの他にもフルーツやペプシ、ゲータレードなどたくさんありました

暴風の中、最後の直登、そしてゴールへ

20kmのエイドでしっかり休み、ラスボスである3kmで600mアップの激登りコースへ向かいました。

息を整えて少しずつ登っていました

ちなみに今回のレースは日本人がいいのさんと僕2人しか参加してないらしく、

「¡Vamo Japones!」

とスタッフや観客からめちゃくちゃ応援されて嬉しかったです!!

最初の1kmは想像以上に緩やかで、あれ?思ってた感じと違う…。
そんなことも束の間で、2km過ぎたあたりから、一気に景色が開けて、

「おぉ!めちゃくちゃぜっけ…い…。いや、風強くない…?」

そう、景色開けた瞬間確かに街と海が全て見えて、めちゃくちゃ綺麗だったんですが、立ってられないくらいの暴風が待っていました。

髪の毛とひどい顔を見てもらえたらどれほどの風が吹いていたかわかるかもしれません

多分この時の風速は25〜30m/sくらいあったんじゃないかな?
それに合わせて傾斜もより一層急になってきて、ダメージばかりが積もっていきました。

アルゼンチンやブラジル、チリの選手はそんな暴風の中でもふらつくことなく、ガンガン登っていっていて、風耐性ありすぎやろ…と見ていました。笑

さて、ガンガンの登っていき、岩場がガレガレなコースになってきました。
もう垂れまくり、もう目の前の坂を止まらず一歩一歩進んでいましたが、もうそろそろ終わりやろ…と、ふと前を見ると、ずっと先でまだ登ってる人が見える…めちゃくちゃ心が折れましたね(笑)

いやー、ちゃんと練習してたらここも気持ちよく行けたんやろな〜と考えながらも前に前に進んでいました。

そしてやっと全て登り切り、あとは下るだけ!!という時に股関節が痛く全く下れない…
でも、歩きながらでも前に進むしかないので、ゆっくりても前に進んで行きました。

走ってるようにみえるけど、この時本当に股関節が痛くて叫んでました

痛みにだいぶ慣れてきて、少しずつペースアップしいよいよ街へ降りてきました!!

最後は湖畔沿いの1本道を駆け抜けてゴールなんですが、そこはまるで花道みたいになっていて、たくさんの人が声をかけてくれて、なんかめっちゃキツかった中頑張ったのが報われて泣きそうになりました(笑)

そして、最後は笑顔でゴールできました!!!

無事フィニッシュ!!!

いやーー、キツかった。ほんまにしんどかったですが、しっかりゴールできたし、レースに参加できて本当よかったと思えました!!

世界の果ての山をしっかり堪能してきました!!
ゴール後全然知らない人や、受付で知り合った人たちなどがいて、一緒に写真を撮ったりとわちゃわちゃしていました(笑)

会場でめっちゃ喜んでくれてそのまま写真を撮った方々
受付で出会ったお二人とバスで仲良くなったVivianaさん
アルゼンチンでは有名なトレランショップKIKA SPORTSの皆さん

海外レースは言語の壁はもちろんありますが、どのレースに出てもそこで知り合いや友達ができることがとてもいいですよね。あとほんとゴールの盛り上がりも大好きです!

さて、最後に。

次の日行われた、いいのさんが参戦する130kmのレースですが、しれっと10位でゴールして、途中エイドのサポートも行きましたが、終始元気そうでした。ゴール後も流石に足にダメージは来ていましたが比較的ケロッとしていて、僕の方がダメージが大きかったです(笑)


To be continue…

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この記事を書いた人

webスタッフとして、平日は毎日パソコンとにらめっこをしている。
大学時代はスカイランニングでバチバチしていたが今は "自称" 休養中。
いいのわたるさんのTrans Atras Runningの北米縦断のサポートでアラスカ、カナダへ行き、再び南米大陸のゴール地点であるアルゼンチンに旅立つ?!
最近マウンテンバイクにドハマりし、動体視力を鍛えている今日この頃。

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